石川遼(27=CASIO)が、驚異的な粘りで記憶に残る優勝を飾り男泣きした。黄重坤(ハン・ジュンゴン、韓国)とのプレーオフを制し16年8月のRIZAP・KBCオーガスタ以来、3年ぶりのツアー通算15勝目。

優勝直後に行われたインタビューは以下の通り。

(ギャラリーに)ありがとうございます。よっぽど自分なんかより、ギャラリーのみなさんの方が信じて待ってくださっていて、こんな時でも応援してくださっていて、本当にみなさんの力で勝てました。ありがとうございます。

黄選手となぜか優勝争い絡むことが多くて、何回も彼と戦って負けたこともあるし、挑戦者のつもりでプレーできて、序盤第3ラウンドで2ホール連続でダブルボギーを打って、そこから一瞬切れかかった気持ちを1回ちょっと、挑戦者になろうという気持ちでやれましたし、36、37ホールの中でキャディーに引っ張ってもらい、チームのみんなにサポートしてもらい、結果でしか恩返しできないと思っていた。

(通算で)72ホール目のイーグルパットも決めたかったが決められなくて、(プレーオフの)最後のパットは自分の読んだラインを信じて、ふだん、あまり自分の読んだラインは自信持てなかったりすることがあるが、あのパットはなぜか必ず最後、右に曲がってくると思って見てて、そうしたらボールが残り50センチ手前から右に曲がりだして、本当に入ると思っていなかったというか、すごい信じられない気持ちです。

(3年ぶり優勝は)本当に長かった。ただ10代の頃とは体も変わったし、でも年月がたっているのにもかかわらず、自分の体に対してちょっと傲慢(ごうまん)があったというか、甘く見てた部分があって、今年、中日クラウンズの時に初めて棄権になってしまって、自分にとってはショックで、まだ2カ月くらいしかたってなくて、自分でもいいトレーニングを積めて、日本プロで勝てる、いぶすきで初めてのプレーだったが、心待ちにしていたプレーが、信じられないような悪い天候で木曜日がなくなって、金曜日もまだまだ、たぶん鹿児島の市内とか宮崎の方から来られる方も見に行きたくても来られなかった方もいらっしゃったと思う。

本当に大会が開催されるからには、自分が勝って、ここに来て大会をやって、開催して盛り上がったねとみなさんに思ってもらえるように、やっぱりゴルフのツアーってそういうものだと思う。それを目指して頑張って、今日1回7打差くらいまで開いたが、そこからみなさんの力で戻ってこられた。

たぶん誰もが今日の36ホール付いて回ってくださった方もたくさんいらっしゃったんですが、途中でボクの優勝はないと思った方ももしかしていたかもしれないが、本当に36ホール応援していただいてありがとうございます。

なんとか自分もあきらめないで、挑戦者の気持ちで1打1打やっていけば自分でもできるんだなと自分でも少し実感できたんで、本当にいい経験になりました。ありがとうございます。

自分がここに立ってるのがちょっと信じられないぐらい、夢なのかなと思うくらい、すごく遠く感じてた部分でもあった。戻ってこられて先週優勝した星野陸也選手と優勝争いできて、調子のいい選手になんとか勝てたのもすごくいい自信になる。また次のツアーでも応援に応えられるように、また頑張ります。