【ポートラッシュ(英国)17日=益子浩一】昨季国内賞金王の今平周吾(26=フリー)が“王者の戦い”を学んだ。米男子ゴルフの今季メジャー最終戦となる全英オープン選手権は、18日に北アイルランドのロイヤルポートラッシュGC(7344ヤード、パー71)で開幕する。日本勢は8人が出場。今平は前回優勝のフランチェスコ・モリナリ(36=イタリア)と練習ラウンド。松山英樹(27=LEXUS)は、雨中で、コースを入念に確認した。

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ロンドンから約800キロ。アイルランドの北端にある会場で、今平は昨年覇者で世界ランク7位モリナリの練習ラウンド同組に潜り込んだ。「スタート表を見たら、いた。前回のチャンピオンなので勉強しようと。普通に入って『よろしく』と伝えたら、笑顔で『ヨロシク』と言ってくれました」。伝統的なリンクスの同地での開催は68年ぶり。狭いコース、砲台グリーンの攻略法などを盗んだ。

「ドライバーを使うホールが少なくて、刻んでいました。(モリナリは)飛距離は意外に出ないんですけど、コントロールと球の捉え方がうまかった。僕は強く打ち出すから、グリーンで止まらない。でも(モリナリは)球質がゆっくり出る感じで、いい球を打つ」

深いラフにはまれば、スコアを落とす可能性が高い。傾斜の強いグリーンの対応も、モリナリのプレーを参考に頭にたたき込んだ。

国内賞金王の資格で3年ぶりに出場。今季の海外メジャーは全4試合の出場となり、体力面を考慮して日本勢では最も遅い15日夜に現地入りし、開幕2日前からの調整に。「ギリギリまで日本で練習をしていた。今年最後のメジャー。いい結果を」。まずは海外メジャー初の予選突破を狙う。