プロ11年目の森本雄(28=フリー)が3位タイ発進した。特に新兵器の52度などアプローチウエッジがさえ6アンダー、ノーボギーの66。雨の中断も集中力を切らさず、試合の自己ベスト64に迫る好スコアでまとめた。伊藤有志(24=アイシグリーンシステム)と松本成太(39=太田染工ゴルフシティ)が65で首位タイ。プロは1アンダー、アマは29オーバーまでが今日19日の最終日へ進んだ。

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森本が首位と1打差V圏の3位タイにつけた。雨の影響で1時間40分中断。午前9時半の再開にも集中力を切らさなかった。「全体的に悪いのはなくショットがついてくれた。短いのを決めていればまだ(スコアを)伸ばせた」という会心の6アンダー、ノーボギーの66と爆発した。

特に4、6番パー4で約90ヤードを1メートル以内につけ、難なくバーディーを奪うなど「今週から導入して、ほど良くスピンが出ている。思った球が打てた」と、新しい52度のアプローチウエッジ効果は抜群だった。

10歳でゴルフを始め、生まれた愛知から進学した高校ゴルフの名門、東北高では高2の時に全国高校選手権優勝を経験している。19歳でプロ転向後、16年から2年間レギュラーツアーを主戦場にした時期もあったが、今季は主にチャレンジツアーに参戦中だ。これまで「攻め方など、過剰に考え過ぎていて、この試合から考えずやってみようと。昔通りのスタンスでいい感じでした」と言い、好調時の感覚を取り戻していた。

2年連続出場で初V圏内につけ「勝ち負けより、思ったことをやってスコアが出てくれたらいい」。納得のゴルフで、今後の弾みにしてみせる。【菊川光一】