埼玉栄がアベック優勝を飾った。男子は2位から出て通算6アンダーとした鈴木隆太(2年)が逆転で、女子は首位タイから出た岩井明愛(あきえ、2年)が同7アンダーで六車日那乃(千葉・麗沢2年)との一騎打ちを制し、ともに初の栄冠に輝いた。

シードを除く男子42人、女子34人が全国大会個人の部(8月9~10日、茨城・セントラルGC)に進出した。

鈴木が昨年果たせなかった逆転Vを、今年は見事に有言実行した。1番369ヤード、パー4、残り70ヤードの第2打を58度のアイアンでピン奥2メートルにつけると、平らなストレートラインを「楽に」沈めた。このバーディー発進で「今日はいけるぞ」と思った鈴木。3番バーディーの後、5、8番をボギーとしたが、6、9番のバーディーですぐに取り返した。そして、後半は2バーディー、ノーボギー。18番パー4では「2メートルの上りフックを読み切り」バーディーフィニッシュした。

平均32回のパット数がこの日は25。「今日は少し強めに打ったパターが良かった。それでスコアが伸びた感じ」と笑った。そのパターを武器に、8月は全国大会と日本ジュニアで連続優勝を狙う。「パターを安定させて常に良い成績を出せるようにしたい」という鈴木が好きなプロは石川遼。「ここぞという勝負で入れるところを見習いたい」と石川2世を目指す。

<男子上位最終成績>

【1位】鈴木隆太(埼玉栄2年)=134(68・66)

【2位】三田真弘(東京・代々木3年)=137(69・68)

【3位】出水田裕輝(東京・杉並学院3年)=137(68・69)

【4位】加治屋龍之介(東京・堀越3年)=138(70・68)

【5位】林恭平(神奈川・湘南学院2年)=138(70・68)

【6位】坂田一真(千葉黎明1年)=138(69・69)

※同スコアの順位はマッチングスコアカード方式による

<主催>関東高等学校ゴルフ連盟、日刊スポーツ新聞社<協賛>住友ゴム工業(ダンロップ)