【ポートラッシュ=益子浩一】43位から出た稲森佑貴(24=フリー)は2バーディー、8ボギー、1トリプルボギーの80と崩れて、通算9オーバーで最終日を終えた。リンクス独特の突風に対応できなかった。50位から出た浅地洋佑(26=フリー)も4バーディー、4ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの76で同6オーバー。地元アイルランド出身のシェーン・ローリー(32)が首位でスタートした。

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前日までの穏やかさから一転し、リンクスの会場は荒れた天候になった。雨まじりの突風が吹く。国内ツアーのフェアウエーキープ率4年連続日本一の稲森でさえ、OBを打った5番で痛恨のトリプルボギー。パーすら拾うのが難しく、スコアを落とした。「ショットが荒れまくって歯が立たなかった。何をやってもボギー。精神的に疲れました」。80とたたき、悔しそうに雨空をにらみつけた。

4つのバーディーを奪った浅地も「風に任せる戦法でやったら、どこまでも曲がった。風に乗せたり下を通したり、球の種類を増やさないと戦えないことが分かった」。深いラフ、荒れた天気、環境面の全てが日本とは違って過酷だった。稲森は「チャンスがあるならもう1度ここに来たい」。浅地は「足りないものばかりで逆に向上心が芽生えた」。松山が予選落ちするなど日本勢は1人も上位争いできず。反骨心を成長の糧にするしかない。