1打差2位から出た石口菜都実(22=奈良ロイヤル)が通算2アンダーの142で逆転優勝した。スコアを2つ伸ばし、第1日首位の岡地里香(日体大3年)を逆転し、2位の吉岡ひかる(23=有馬)に2打差をつけた。石口は第38回大王製紙エリエールレディースオープン(11月21日開幕、愛媛・エリエールGC松山)の本戦出場権を得た。

   ◇   ◇   ◇

2位の吉岡は惜しくも優勝を逃した。前半は3バーディー、ノーボギーの3アンダー。1アンダーの石口、3オーバーの岡地を抑えてトップに立った。いつもは「朝の出だしが弱いのに、今日はリズムが良かった」。

しかし、折り返しの10番で第2打を右の林に入れてボギーとすると「リズムが悪くなった」。バーディーパットを打ちきれず、後半は3ボギー。貯金をはき出し石口に逆転を許した。中学時代はバスケットボール部で体力をつけた。同時にゴルフも始め、プロも目指した。プロテストも昨年まで受験。しかし、今はその経験を生かし「アマチュアで頑張りたい」という。166センチの長身が武器。来年の雪辱が期待される。