52位から出た石川遼(CASIO)は、1イーグル、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回り、通算1オーバー、214まで戻して33位に上昇した。

前半は出入りの激しいゴルフだった。10番からスタートし、1つスコアを伸ばして迎えた15番でイーグルを奪った時には、チャージの予感も漂ったものの、直後の16番パー3で3オン、2パットでダブルボギーをたたいた。17番でバーディーを決めたが、18番では池に入れてボギーと流れに乗れなかった。

後半は2つスコアを伸ばしてフィニッシュしたが、アイアンショットが安定せず、チャンスを作れなかった。「アイアンがまだちょっとピンに行ききれていない。風を気にしすぎた感じ」と振り返った。

第3日終了後に行われたドライビング・コンテストにも初めて出場した。豪快に振り抜いた1打目は、フェアウエーど真ん中に飛ばし、333ヤードまでぶっ飛んでいった。大歓声が上がり、続く第2打にさらなる期待が高まったものの、「ウォー」のかけ声とともに飛んでいった球は無情にも左の林へ。歓声がため息に変わった。

その時点で2位だったが、最後のチャン・キム(米国)が、346ヤードを飛ばし、優勝をさらわれた。「幡地とチャン・キムがいる時点でちょっとチャンスはないかなと思っていた。でも、すごく楽しかった」とツアーとは違う、雰囲気を楽しんでいた。

最終日は首位と11打差でスタートする。「少しでも上にいけるようにと思っています」と最後まで勝負は捨てない。