日没サスペンデッドとなった第3ラウンドは、首位から出た塩見好輝(29=国際スポーツ振興協会)が、10ホールを終えて1バーディー、1ボギーの通算4アンダーでトップを守っている。

埼玉栄高時代の後輩で賞金ランキング1位の今平周吾(フリー)とプロで初めて同組となったが、3差をつけ首位を渡さなかった。第3ラウンドは、51人が競技を終了できなかった。

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塩見が粘って粘って首位を死守した。前日は日没サスペンデッドのため、この日は第2ラウンドの15番第2打からスタート。第3ラウンドの10ホールと合わせ23ホールを消化するハードな日程になったが、アンダーパーは2人という難関コースで、ボギーをたたいたのは1度だけ。初勝利へ大きく前進した。「長かった。朝から夕方まで。明日もそんな感じになるので、リラックスする時はリラックスして、打つときはしっかり集中してやりたい」と気を引き締めた。

4つスコアを伸ばして迎えた第3ラウンド。2番パー3のティーショットでグリーンを外し、第2打も寄せきれず4メートルを残したが、何とか沈めてパー。続く3番もバンカーに入れながらパーを拾った。パーを並べて9番でようやくバーディーを奪ったが、10番で初のボギー。ここで日没となり「思いっ切りこらえる感じでしたね」と振り返った。

同組で回った昨年の賞金王、今平は高校の2年後輩。自身は昨年のAbemaTVツアーの賞金ランキング19位の資格で今年の前半戦に出場し、リランキングで上位に入り、後半戦の出場にこぎつけた。今大会も最終予選を通過しての出場だ。最終日も今平とのラウンドに「ゴルフ界では周吾の方が1枚も2枚も上手じゃないですか」と評価しながらも、「追い詰められるのは分かっているので、必死に逃げます」と宣言した。【松末守司】