31日開幕の男子ゴルフツアー・マイナビABCチャンピオンシップ(兵庫・ABCGC、日刊スポーツ後援)のマンデー予選会(主催者推薦選考会)が28日、同GCで行われ、今井陽介(42=太平洋クラブ六甲C)が7アンダー、65の1位で本戦出場権を獲得した。

今井は「楽しみたいです。まず目標は予選通過。稼ぎたいです」。熊本二高まで投手として野球に打ち込み、福岡大在学中の21歳からゴルフを始め、09年に32歳でプロ転向した。ツアー実績は皆無に近く、今回が17年日本プロ以来5戦目。現在は所属コースで働きながら練習を重ねる。

父敬二さん(70)は昔、社会人野球電電九州で阪神元監督の真弓明信氏(日刊スポーツ評論家)と二遊間コンビを組んでいた。そのため同氏にずっと気にかけてもらっており、この日のホールアウト後には早速祝福の電話が入った。

「ジュニア育ちの人に負けるのは技術だけ。それ以外は絶対負けないと思ってやってきました」。過去ツアー出場4戦は全部予選落ち。遅咲きの苦労人が初の決勝ラウンド進出を狙う。