AIG全英女子オープン優勝の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が69で回り3アンダー、首位に2打差の9位発進した。4バーディー、1ボギーの前半で一時首位浮上も、後半は2バーディー、2ボギーと伸ばせなかった。最後の18番でボギーをたたき、悔しいラウンドとなった。前週に今季5勝目を挙げた鈴木愛とハナ・グリーン(オーストラリア)が5アンダーで首位に立った。

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耐えながらもスコアを伸ばしていた渋野に落とし穴が待っていた。17番でこの日6つ目のバーディーを奪い、4アンダーで迎えた最終18番。第3打のアプローチがピンを大きくオーバー。ピン奥5メートルのバーディーパットを1メートルオーバーした。返しの何でもないパーパットを外してまさかのボギー。3アンダーで順位も9位まで下げてしまった。

「最後は情けないです。パー5の連続だったので、もう1つ取りたい気持ちはあった。打ち切れなかった」と悔いた。その直前、同組であこがれのレキシー・トンプソンが540ヤードを2オンし、イーグルを奪っていた。「レキシーのいいプレーを見せてもらって、自分もあのイメージでいけたら」と奮い立った思いが空回りしてしまった。それでも首位とは2打差。「この悔しさを明日以降にぶつけたい。あと2日は60台で回りたい」と気持ちを切り替えた。