2000年度生まれの“ミレニアム世代”リーダー格、19年アジア太平洋女子アマ覇者の安田祐香(18=大手前大1年)が、貫禄の4位合格を果たした。

最終ラウンド(R)は73とオーバーパーだったものの、通算5アンダー。正念場でメジャー出場2試合など豊富な経験を生かした。

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ホッとした。安田が「通ればいいと思っていましたが、今日は運がすごく良かった」と苦笑いした。合格ラインに6打余裕の通算5アンダーで終えたものの、ゴルフ人生で1度だけにしたいプロテストだ。緊張感は格別だった。

スコアを1つ落として迎えた後半インを全部パーにまとめた。肝になったのは15番パー4。残り137ヤード、8番アイアンの第2打をダフった。池に向かう打球にダブルボギーも覚悟した。ところが、ボールが何かに跳ねた。「池の縁の石に当たった」。池ポチャを免れ、寄せワンを決めた。

ツアーでアマチュア優勝した古江と同じミレニアム世代の代表格。周囲に「通って当然」と見られる。「そのプレッシャーはなかったけど…。経験があった分、まとめられたかなと思います」。アジア太平洋女子アマに勝ち、その資格で全英女子オープン、エビアン選手権のメジャー2戦も出た。同世代のアマチュアに追随を許さぬ経験値で、4日間を冷静に戦い抜いた。

そしてプロになる。「長い間、活躍したい。大山さんみたいなプロになりたいです」。プロ20年目、42歳でなおツアー第一線でプレーする元賞金女王大山志保のように。まずは26日開幕の1次QT。来季ツアー出場権をめぐる戦いで第1歩を踏む。