石川遼(28=CASIO)の10年ぶりの賞金王奪取に黄信号が灯った。74位から出て2バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの75で通算12オーバー、152で79位にとどまり、前週の平和PGM選手権に続き、2戦連続で予選落ち。賞金ランキング首位の今平周吾との約3860万円差を縮めたいところだったが、埋められなかった。正岡竜二、Y・E・ヤンが、通算6アンダーで首位に立った。

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笑顔なきラウンドだった。7オーバー74位から出た石川は5つスコアを落とし、2戦連続で予選落ちした。出だしの1番でボギーをたたき流れを失うと、3番でバーディーを奪った後の5番は3パットでボギー、6番は左の林に入れるなどして連続ボギー。後半に入っても11番でダブルボギーをたたくなど巻き返せず。「波があると思うし、良い時もあれば悪い時もある。あんまり焦っても意味ないのかな」と話した。

賞金ランキング1位の今平の背中が遠くなった。大会前は同3位で約3860万円差。今大会も含め残り4戦で逆転を狙うが、相手が予選を通過したことを考えれば10年ぶりの頂点は厳しい状況と言わざるを得ない。ただ、ドライビングディスタンスが2日間トップという明るい材料もあり、「内容は良くなっている。内容と結果が一致することをただただ待つしかない」と前向きにとらえた。