男子ゴルフツアーで米ツアー5勝の松山英樹(27=LEXUS)が20日、宮崎・フェニックスCC(7027ヤード、パー71)で21日開幕のダンロップ・フェニックスに向けた記者会見に出席し、約2年半ぶりの「優勝」を渇望した。14年の覇者で今回で3年連続8度目の出場となる。「優勝自体、長らくしていない。ここで優勝していいきっかけをつくれればいい」と話す。

10月下旬の日本初開催となった米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、タイガー・ウッズ(米国)と競り合い2位と存在感をみせた。今月上旬の世界選手権シリーズ、HSBCチャンピオンズ(上海)では、腰を痛め、その後、練習ラウンドは思うようにこなせなかったと話すものの、「うまく練習できている。4日間、ゴルフをやる中で状態を上げられればと思う」と前向きに話した。

うれしい知らせがあった。先週の三井住友VISAマスターズで、東北福祉大の後輩、金谷拓実(3年)がアマチュアで松山以来、史上4人目のツアー優勝を果たした。「刺激というよりはすごいなぁと思いながら見ていた」と振り返る。8月に会った時に、「プロのトーナメントで勝てよ、と言ったら本当に勝っちゃった。プレッシャーをかけた方がいいのかな」と後輩の活躍に笑みを浮かべた。

19年の大会出場は、今大会とプレジデンツ・カップ(12月、メルボルン)の2戦のみ。「ここを勝っていい年にしたい」。17年8月以来の米ツアー、ブリヂストン招待以来の勝利へ、気合を入れた。