全英女王の渋野日向子(21=RSK山陽放送)が、大逆転での賞金女王を目指し、第3ラウンド(R)をスタートした。

第1Rを67、第2Rを70で回り、通算7アンダーの9位。首位とは4打差から決勝Rを出た。

この日の松山は最高気温20度の予想で、寒さが緩み、快晴になった。

同じ黄金世代の勝みなみ、今季限りでツアーの第一線から退くことを表明した31歳の一ノ瀬優希と同組。朝から大勢のギャラリーが詰めかけた。

渋野はスタートホールの1番パー4で「しぶこスマイル」を見せて、観衆を魅了した。第1打はフェアウエーへ。第2打をピン右手前7メートルに置くと、2パットのパーで発進した。続く2番パー4もパーだった。

ツアーは今大会を含め残り2戦で、渋野は賞金ランクで鈴木愛、申ジエ(韓国)に続く3位。鈴木とは約2431万円差で、一度は“終戦宣言”したものの、今大会で優勝すれば、初の賞金女王の期待が再浮上する。

鈴木は第2R終了時点で同8アンダーの5位。第3Rで渋野が巻き返すことができるか-。大事な1日になる。