AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(21=RSK山陽放送)は通算7アンダーの2位タイに終わり、賞金女王を逃した。

以下は会見での一問一答その2。

-年末年始は

渋野 クリスマスイブに(右の)親知らずを抜きます。悲しいクリスマスですよね。その日はトレーニング後に抜きます。あとは(岡山・作陽)高校のクラスメートが「祝勝会しよう」と言ってくれているので、みんなで集合するのとか。

-ご褒美は

渋野 メルセデス・ランキング(年間最優秀選手賞)1位になったんで車(ベンツ)をゲット。(狙うと言っていて)有言実行できて良かったなと思います。

-今1番食べたいものは

渋野 すっごいおなか空いてるんです。めっちゃラーメン、濃い~ラーメンが食べたいです。

-来年に向けての抱負を

渋野 12月はトレーニングもしっかりして、来年に向けての体作りを始めたい。後は太らないこと。来年は東京オリンピックがあるので、そこに向けてしっかり頑張ってやっていきたいです。

-賞金女王になれなかった悔しさはあるか

渋野 全くないです。全くないです。すみません。

-1年を振り返って、誰に1番感謝の思いを伝えたいか

渋野 多すぎるんですが…。私は自分で「チームしぶこ」って名付けてるんです。家族、応援団の人、コーチ、マネジャーさん、バッグを担いでくれたキャディーさん、スポンサーさんもそう。地元で応援してくれている人もそう。本当にその方達の支えがなければ、この1年間、全英以降も絶対にやってこれなかった。みなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

-昨日、今日のカギはショットと言っていたが

渋野 ベストショットが全然ないけど、1番良かったと思うのは12番(パー3)のベタピンバーディーかな。今日はショットがぶれていてチャンスというチャンスがなく、チャンスについても(パットを)外していたので。

-今年は「財産」と言ったが、具体的には

渋野 この1年で優勝を何回もさしていただいて、いろんな人と出会えて、全英も優勝させていただいて。これって自分だけの力でなく、コーチとかいろんな人の支えがあったからこそできた。それを実感できた、思ったこともすごい財産だと思います。

-青木コーチには

渋野 ここまでの私になれたのは青木さんに出会ったから。本当にたくさんのことを教えてもらった。ありがとうございますって。

-バーディーフィニッシュの18番パー4の内容を

渋野 「これが入ったら、気持ちよく終われるんだろうな」と思った。あそこ(ピン2・5メートル)まで寄ったので、決めたかった。今日のどのパットより気持ちが入った。入った瞬間は安堵(あんど)というか、笑いしか出なかったです。ニヤけというか。

-第2打で笑ったが

渋野 あ、ダフりました。ピンまで172ヤード、5番アイアンです。本当にいい終わり方をしたなと。ダフッて終わるとことか、ハハハ。私を象徴しているなという球で、そこも笑けちゃうし、第1打も今日イチだったので。スッキリする終わり方だったと思います。

-9番パー5(の第1打)で、この試合で初めて63ホール目でバンカーにつかまった

渋野 ちょっと左足下がりでライはあまり悪くなかった。悪くなかったのに、ちょっとがっつき過ぎて、力入って、アゴに当たって(バンカー内に)帰ってきて。出ればいいと思っていたけど。56度のウエッジです。けっこうフェースを開いて打ったつもりですが、カツンと当たって。

-あのホールで2・5メートルのパーパットを決めて、12、13番の連続バーディー。「行くかな」と気配があったのでは

渋野 11番でもバンカー入って、第2打ダフッて、第3打も引っかけて、グリーンに乗るだけのぎりぎりパーで終わった。キャディーさんに「結局はボールを見ることを意識したらいい」と言われて。力入りすぎて、ボール見てなかったんですよね。それで、右やら左やら引っかけたりしてた。それで、それ(ボールを見ること)だけを集中した12番パー3が(9番アイアンで)ベタピンだったんで…。それからもそこに気をつけてやってたけど、タテの距離感が合わなかったり。まあ悪い流れではなかったんですけどね。惜しかったです。

-12番のパットの距離は30センチぐらいか

渋野 ですね。足の、足よりちょっとでっかかったですね。

-この1年で1番しんどかった時期は

渋野 9月かな。9月のコニカミノルタ杯(日本女子プロ選手権)かな。メンタル的なですかね。もう結果出さなきゃいけない、国内メジャーだからやらなきゃいけないっていう重圧を自分にかけ過ぎて。上位に入りたいという気持ち、(全英優勝後)早く優勝したいという気持ちもあったので。ミスすると「何で自分にできないんだ」と自分に怒りすぎて、何もうまくいかなかった。追い込みすぎました。

-どう乗り越えた

渋野 9月の東海クラシックの優勝があったからですかね。

-賞金女王は意識しないと言っていたが「賞金ランク2位」になった意味はどう考える

渋野 本当に(開幕時は)シード権を狙って頑張ってきた年に賞金ランク2位になれるのは予想外ではあるし、ここまで頑張ってきた結果が出たのは正直ビックリです。「1年間よく頑張ったね」って神様が与えてくれたのかなって思うし「まだ1位になるには早いよ」っていう試練も与えてくれたのかなとも思う。足りないところがたくさんあるので、頑張らなきゃいけないな、と思わせてくれる2位かなと思います。

-1年間、振り返って何点

渋野 あ~、結果としては100を超えてるんです。結果としては。何だろう。98点で。マイナス2点は(8月の)NEC軽井沢72での3パットです。

-技術的な課題は

渋野 やっぱりアプローチかな。ショット力も今週、全く足りてなかった。タテ距離が合わずに。パットも決めたい距離が、真っすぐなラインでかすりもしないというのが多かった。そういうのをもっと練習しないといけませんね。

-2019年、何か一言で

渋野 一言? 一文字でなく、一言? え~「謎」。ハハハ。いろんな意味で謎です。

-来年の始動は

渋野 開幕は海外の予定でいます。まだ推薦はもらえてるかわかりませんが、2月の試合に出ようと思います、出たいので。