サントリーは14日、女子ゴルフの渋野日向子(21)との所属契約締結を発表した。契約は2月から。

昨年8月のAIG全英女子オープンで日本人選手として樋口久子以来、42年ぶりとなるメジャー優勝を飾った国民的ヒロインは、かつて世界ランキング1位となるなど、世界を舞台に活躍した同社所属の宮里藍さんの“後継者”として、大きな期待を背負うことになる。

渋野には8月の全英優勝後から、スポンサー契約を含めて業種を問わず、大手企業を中心に20社以上からオファーが殺到したという。激しい争奪戦の末、最も大きな“看板”である所属先はサントリーとなった。

同社は伝統的に「芸術、文化、スポーツ」などを通じての社会貢献に積極的で、ゴルフでは男子でもツアー制度が始まった73年から07年まで、サントリーオープンを開催。女子では90年から始まったサントリー・レディースが昨年で30回を迎えるなど、業界きっての優良スポンサーとして知られる。

選手を大切にし、宮里さんを引退後も支え続け、18年から同大会アンバサダーに据え、大会名を「宮里藍サントリー・レディース」と改名し、続けているほどだ。

渋野は2月20日開幕の米ツアー・ホンダLPGAタイランド(タイ)から「サントリーの渋野」で出場する見込み。

今季は2連覇がかかる全英女子オープンを含むメジャー全試合に出場する方向で、21年からは米ツアーに参戦する意向を持っている。

新たな所属先も決まり、東京オリンピック(五輪)に向けた準備と、米ツアー挑戦へ、万全のバックアップ体制が整った。