黄金世代の河本結(21=リコー)が、米ツアー初挑戦でのトップ10入りを視界に捉えた。

19位から出て6バーディー、3ボギーの69で回り、通算6アンダーの16位に浮上。首位とは9打差あるが、トップ10圏内の8位とはわずか2打差だ。

前半を2バーディー、2ボギーで折り返すと、後半は10番、15番でバーディーを奪ってスコアを伸ばした。だが16番パー5でボギーをたたくと、そこでスイッチが入った。

試合後、自身のインスタグラムに「16Hのパー5、スリーパットしてムカッとした。イラッとしてない。そのムカッとがパワーに変わったのかな(原文まま)」と記した。

すると、続く17番パー3、18番パー4で2連続バーディーを挙げてフィニッシュ。いつもの強気な姿勢で、上位争いに食らいついた。

現在、世界ランクは日本勢5番手となる60位。逆転での東京五輪出場権獲得を目指して、海を渡る決断をした。

まだ、英語は話せない。国内ツアーではいつも帯同している母美由紀さんも、日本に残った。孤独な戦いだが、河本には大きな夢がある。「五輪に出て世界一になりたい」-。残り1日。真っすぐに夢を追い続ける21歳は、まずは米デビュー戦で1ケタ順位を目指す。