米ツアー参戦1年目の河本結(21=リコー)はカットラインに1打及ばず、8位に入ったゲインブリッジLPGAからの出場2戦連続予選通過を逃したが、前向きだった。

この日は80位から出て、ビーチコースをプレー。後半アウトで3連続バーディーを奪うなど70とスコアを2つ伸ばし、ホールアウト時は予選通過圏内だった。「前半は内容がすごく良かったのに、チャンスでパットが全然入ってくれなくて」とこぼしつつも、後半巻き返せたあたりに手応えを得たようだ。

日本ツアーと違い、米女子ツアーはギャラリーがかなり少ない。「日本のように“まだまだ行けるよ”とか、声援が一言でもあると全然違うんですが、それがない。なんとしても予選を通りたい、自分の心の燃える部分がでてきて、こういう(3連続バーディーなどの)パフォーマンスができたかな、と思います。そこはすごく成長したなと思いました」と話した。

米ツアー参戦はまだ2試合目。戦う顔ぶれが違うのはもちろん、コース、気候、大会の雰囲気…。1日1日が経験の積み重ねになる。今週はパターをエース、先週購入したもの、特注の新品と3本用意し、グリーンの芝を踏まえて使うものを決めた。「そういう点もすごく学んでいます」という。

今週から2週間は、イ・ボミらを担当してきた清水重憲キャディーにバッグを任せる。「打つ前に不安を全部消してくれる。不安がある時は“ちょっと待って”と一呼吸置いてくれます」。次戦は来週13日開幕のISPSハンダ女子オーストラリアオープン。「気合を入れたら、いけるなと思った。自分はそういうタイプだなと再確認しました」と明るい表情を見せていた。