新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は28日、国内ツアー開幕戦ダイキン・オーキッド・レディース(3月5日-8日、沖縄・琉球GC)の中止を発表した。

女子のツアー競技中止は16年4月に熊本地震で中止となったKKT杯バンテリンレディース以来4年ぶり。他に東日本大震災で4試合(11年3月ヨコハマタイヤPRGRレディース=競技不成立=、Tポイントレディース、同年4月ヤマハレディース、スタジオアリス女子オープン)が中止になった。

JLPGAは19日に他競技に先駆けて、開幕戦を無観客開催にすると発表。選手、観客、ボランティア、関係者の安全面を確保できないとの理由だったが、その後も事態の推移を見守ってきた。

しかし、Jリーグ、ラグビーのトップリーグなどが25日に試合の延期を決め、26日には安倍首相が今後2週間における全国的なスポーツ、文化イベント等の中止、延期、規模縮小の要請を表明。JLPGAは事態の深刻化を受けて、無観客開催からさらに踏み込んだ決断をした。

国内ツアーは開幕戦後も明治安田生命レディース(3月13日開幕、高知・土佐CC)Tポイント×ENEOSトーナメント(同20日開幕、鹿児島高牧CC)アクサレディース(同27日開幕、宮崎・UMKCC)と連戦が予定されているが、当面は通常開催が難しそう。少なくとも3月中の大会は無観客開催、または中止となる可能性が高い。