米女子プロゴルフ協会(LPGA)は12日、新型コロナウイルス感染拡大のため、今季メジャー初戦ANAインスピレーション(4月2~5日、カリフォルニア州ミッションヒルズ)などツアー3大会を延期すると発表した。昨年のAIG全英女子オープンに続くメジャー2冠目を狙う渋野日向子(21=サントリー)には残念なニュースとなった。

LPGAは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「スポンサー、ファン、選手の健康面の安全を最優先した」と説明。延期大会はボルビック・ファウンダーズカップ(19~22日、アリゾナ州)起亜クラシック(26~29日、カリフォルニア州)とANAインスピレーションで、いずれもシーズン終盤に開催する方針だ。ANAインスピレーションには渋野のほか、世界ランク5位畑岡奈紗、昨季国内賞金女王鈴木愛、黄金世代の河本結らがエントリーしていた。

また、国内ツアーも13日、第3戦Tポイント×ENEOSトーナメント(20~22日、鹿児島高牧CC)の中止が決まった。開幕戦ダイキン・オーキッド・レディース(沖縄)明治安田生命レディース(高知)から3戦連続の中止となる。

Tポイントは無観客などを視野に開催準備を進めてきたが、政府が、2月26日に打ち出した「2週間程度の全国的なイベント自粛要請」に加え、3月10日夕に「さらに10日間程度の取り組み継続を要請」したことを受けての決断となった。

渋野はTポイントとスポンサー契約を結んでおり「ファンの皆様とお会いできず、とても残念に思います。Tポイントさんの契約プロとして初めて臨む大会で、とても楽しみにしていました。また笑顔と元気を届けられるように、しっかり調整を続けていきます」とし、ウイルス禍の早期終息を願いながら、コメントを発表した。

国内ツアーでは、第4戦アクサレディース(27~29日、宮崎・UMKCC)についても、中止または無観客開催となる可能性がある。