国内女子ゴルフの宮里藍サントリーレディース(6月11~14日、兵庫・六甲国際GC)の中止が8日、発表された。新型コロナウイルス感染拡大による判断で、ツアーは開幕から15戦連続中止。サントリー所属の渋野日向子(21)は「今は我慢をする時」とコメント。渋野のホステス大会中止は第3戦Tポイント×ENEOS、第7戦KKT杯バンテリンに続く3戦目。渋野が前年優勝の資生堂アネッサレディース(7月2~5日、神奈川・戸塚CC)も同日、中止を発表した。

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ツアー本格参戦2年目にして、初めての所属企業主催によるトーナメントが中止となった。渋野は「サントリー所属プロとして、初めて臨む大会が中止になった事はとても残念ですが皆様と笑顔で会えるように今は我慢をする時だと感じています」とするコメントを発表した。

渋野のホステス大会は、スポンサー契約先の3月Tポイント×ENEOS、4月KKT杯バンテリンも含めて3試合あったが、すべて中止となった。前年大会優勝の大会も、本来ならこの日が第2日だった国内メジャー・サロンパスカップが中止。昨年ツアー2勝目を飾った7月の資生堂アネッサレディースもこの日、開催コース戸塚CCが人口密度の高い横浜市にあることで、約2カ月前という早期の中止に踏み切った。

今季ツアー37戦で16戦が中止-。サントリーレディースの主催者及び日本女子プロゴルフ協会は「新型コロナウイルスの感染拡大および政府発令の緊急事態宣言を受け慎重に協議を重ねてまいりましたが、ギャラリー、選手、ボランティアの皆様の安全、安心確保のために中止と判断いたしました」とした。当初のツアー開幕予定日3月5日の前から変わらない中止理由が、事態の深刻さを物語る。

渋野は「たくさんの人たちがコロナウイルスの影響をいち早く収束させるために、今も懸命に戦ってくれています。今は私に出来る事をしっかりとして、開催に向けて調整を続けていきます。1日でも早く皆様に会えることを楽しみにしております」。気持ちを切らさず、調整することを約束している。