若手女子プロゴルファーの脇元華(22=フリー)が、故郷宮崎で“見えない開幕”に備えている。ツアー本格参戦1年目の昨季、賞金ランク47位とギリギリで初シードを獲得。

今季は待望のシーズンだったが、所属はフリーゆえに、ほぼ無収入の日々を送る。「早く試合がしたい思いは強いけど、怖い気持ちもある」と、思いは複雑だ。

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脇元の2つ下の妹桜(21)は今年、姉と同じく3度目のプロテストに挑む。18年、昨年と最終テスト前の2次予選落ち。「重圧はあるけど、やるだけです。グリーン周りの小技の精度を上げたい」。

6歳で始めたゴルフを姉と同じ宮崎日大高で本格化させた。身長は姉より9センチ低い165センチだが、飛距離は姉をしのぐ約250ヤードを誇る。姉の帯同キャディーを数試合務め、コースマネジメントも磨いてきた。

今年のプロテストは、1次が8月末~9月上旬に全国5会場で予定されているが、延期などの可能性もゼロではない。「絶対に(予定通り)あるつもりでいます。大変な状況だけど、ピンチはチャンスのつもりで頑張ります」と話した。