ツアー通算38勝をサポートした清水重憲キャディー(46)が、昨季賞金女王鈴木愛のバッグを担ぎ、無観客試合第1日を終えた感想を語った。

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昨日までの練習ラウンドは違和感がなかったですが、本番は違いました。僕たちは選手のプレー前、ギャラリーの皆さんに止まってもらうようお願いするのが常で、仕事がひとつ減りますが、一方でショットに対する反応がない。反応がないから、ショットの“結果”がわからない。リズムの違いに少し戸惑いました。

そんな中、鈴木プロはさすがでした。今週はもともと、東京五輪出場権が確定する全米女子プロ選手権が行われる予定で、オフに鈴木プロからオファーを受けていて、今回はその流れなのですが、質問がとにかく的確です。パットのライン読み、クラブの番手選び。私が迷う、微妙な時に「清水さん、どう思いますか?」と聞いてきます。すごくやりがいがあります。だからショットのたびに拍手をしたり、少しでも盛り上げようとムード作りを考えました。

今日は午後組、明日は午前組。今回は天候的に正直ラッキー。それは100%間違いない。シーズン通せば、運不運は“行って来い”になりますが、明日以降もサポートしたいですね。(プロキャディー)