女子ゴルフの国内ツアー今季開幕戦、アース・モンダミン・カップは28日、千葉・カメリアヒルズCCで予定していた最終ラウンドが、悪天候のため29日に順延となった。

当初は午前10時開始予定で、1度は午後1時開始と、3時間遅れることが発表された。その発表が午前7時50分。スタートの早い組でラウンドする予定だった、原江里菜、永峰咲希、柏原明日架ら、わずかながら会場に到着していた選手もいた。

だが、新型コロナウイルス感染症対策もあり、試合会場での練習は禁じられ、次々と引き揚げていった。関係者によると、雨が強かったこともあり、会場に来ていた選手は屋外の練習場には出ておらず、レストランで食事するなど屋内で過ごしていたという。

29日は午前8時から競技を開始する。首位の田中瑞希(21)、3打差2位の古江彩佳(20)と西郷真央(18)で回る最終組は、午前10時スタートに決まった。3人は、この日は会場入りせず、休養に充てたり、試合会場以外の練習場に向かったりして最終ラウンドに備えている。

順延を受けて、上位3人のコメントが発表された。田中は前向きにとらえている様子。1度発表された午後1時競技開始だと、最終組は同3時開始。「スタート時間が15時に変更になって、ホールアウトが厳しいと思っていたら、明日になったと連絡がきて、よかったなと思いました」と、仕切り直しを歓迎。

さらに「今日(28日)1日リフレッシュして、明日新たな気持ちでできると思います。昨日はよく寝ました。緊張はしていませんね」と、初優勝の懸かる大一番を前にしても、動じていない様子をかいま見せた。28日の予定については「ちょっとだけ練習に行こうかな。あとはゆっくりします」と、コンディションを気遣うコメントを残した。

古江は、開始が3時間遅れたことまでは知っていたが、順延が発表されたことは、大会関係者からコメントを求められて初めて知った様子だった。順延発表は午前9時で、同9時30分ごろにコメントを求められると「えっ、そうなんですか。メールを見ていなかったので知りませんでした。ちょうど、YouTubeで昨日(27日)の自分のプレーをちょこちょこ見ているところでした」と返答。さらに「(1度は28日午後1時開始への変更が発表され)ホテルでゆっくりしようと思いました。気持ちを入れてもしょうがないのでゆっくりしていました。(28日の予定は)全然考えていません。キャディさんと相談して、明日の戦略などを立てたいと思います」と続けた。

古江と同じく午前9時30分ごろに、大会関係者から順延に関するコメントを求められた西郷は「いま、まだホテルにいます。メールで明日になりましたというメッセージをちょうど見たところです」と返答した。

28日の予定については「練習場へいって調整する予定です。昨日、ラウンド後の練習でちょっとしたずれを修正できた。それを確認したい。今日1日で体力回復できると思うし、いい調整ができると思う。いいほうにつながればと思います」と、1日延びたことによる成長と回復を願う、ツアー最年少選手らしくコメントした。