新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止された国内女子ツアー第21戦大東建託・いい部屋ネットレディースの昨年優勝者、成田美寿々(27=オンワードHD)が20日、オンライン会見を行った。

成田は、1年延期された東京オリンピックへの意欲を問われて「昨年の時点ではかなり厳しいと思っていたけど、延期になっていろんな選手にチャンスが出てきたと思う」。アマチュア時代の実績が乏しかったこともあり、日本代表への思いは人一倍強い。

五輪代表を決める世界ランクは現在86位。代表争いの話題が畑岡、鈴木、渋野らに集中することは「今をときめく子たちだし、しょうがないでしょう」としつつ「試合さえあれば、逆転可能と思っています」と自信をちらつかせた。

開幕戦となった6月下旬のアース・モンダミン・カップはクラブの調整不足などを露呈、第2ラウンドで81と大たたきして予選落ちを喫した。そのアース・モンダミン・カップで1歳下の渡辺彩香が劇的な復活優勝を飾った。

「優勝が決まった瞬間(万歳して)キャーッと声が出た。感動をありがとうです。これがスポーツというのを見せてもらった」

同世代とあって、昔から食事をともにするなど仲がいい。「ビッグボールを打って、大きなゴルフをする選手が帰ってきた。私も負けずに盛り上げたい」。次戦のNEC軽井沢72(8月14~16日、長野・軽井沢72ゴルフ北C)に向け、闘志を高ぶらせた。