昨年覇者の出利葉(いでりは)太一郎(19=筑紫ケ丘)が連覇へ首位発進した。新型コロナウイルス感染拡大防止として延期され2日間大会となった今大会。第1日5バーディー1ボギーの4アンダー68で2位に2打差をつけた。昨年高校生Vを果たした男が、日大1年生としての大学初の決勝大会で成長した姿を見せる。7オーバー79までの86人が5日の最終日に進んだ。

   ◇   ◇   ◇

気温35度の猛暑のなか、出利葉は大学生としての「初戦」で最高発進を果たした。前半を3バーディー1ボギーでスタートすると、折り返し後半からは2バーディーノーボギー。4アンダーと強さを見せつけるラウンドだった。「久しぶりの試合だったので、1番でむちゃくちゃ緊張しました」。ティーショットを右に曲げOBギリギリで止まってなんとかパー。逆に気持ちが引き締まった。ロング3ホールでバーディーを奪って見せた。

今年4月沖学園から日大に進学したがコロナ禍で4月から7月は試合がなかった。「昨年までなら毎週のように試合があった時期に大会がなかったことで、試合に出られるありがたさを感じた」。逆にオンラインではあるが授業に没頭できた。「しっかり勉強して午後は練習。メリハリの大事さを知った」とコロナ禍でも精神的な成長も実感した。

「後半はバーディーを決められなかったところもあったので、いいスコアだけど悔しさもあります。明日(5日)も暑いでしょうから体力が落ちないように頑張ります」。貪欲な姿勢で大会連覇を手にする。【浦田由紀夫】

○…48歳の江口が若手がひしめく上位に食い込んだ。4バーディー2ボギーの2アンダーで首位に2打差。「アイアンを今年バージョンに変えて良かった」とニッコリ。2番ミドルは2打目で目前の木をよけるスライスショットで2オンして会心のバーディーを決めた。「ラウンドが体力トレーニング」という「おじさん」が最終日にもう一暴れする。

4バーディー2ボギー2アンダー発進の東海大九州キャンパス3年生篠原 パターが苦手だったが、4カ月前に替えてから良くなった。構えた時に安心感があり高麗グリーンも気にならなかった。

13番178ヤードパー3で大会では初のホールインワンを決め、スコア77で予選通過の野口 奥にこぼれたと思ってウエッジをもっていったら入っていた。