日本勢トップの9位で出た野村敏京(27)は、バーディーなし、3ボギー、1ダブルボギーの76とスコアを5つ落として回り、通算7オーバー、220でホールアウト、首位と11打差の33位に後退した。

8番までは全てパー。だが9番パー4のティーショットは右サイドの、ゴースと呼ばれる低木に打ち込んだ。ボランティアやキャディー、さらには同組で回ったネリー・コルダ(米国)も加わって10人ほどで懸命にボールを探したが、規定の3分間では見つけられずにロストボール。暫定球を使っての第4打をグリーンに乗せたが、2パットを要してダブルボギーとした。

さらに後半出だしの10番パー4でもボギーをたたいた。ともにパー3の14、17番は、ティーショットをバンカーに入れるなどしてボギー。最終18番は、バーディーパットがわずかに入らずにホールアウトした。

ホールアウト後は「9番ですね…。ロストボールになって、そこから流れが崩れた感じ」と、涙ぐみながら振り返った。首位と3打差と、優勝を狙える位置からのスタートだっただけに「久しぶりの緊張感で楽しくゴルフができた、途中までは」と、苦笑いを浮かべた。最終日に向けては「少し早いスタートで、風が今日よりは少し収まる感じになると思うので、明日は必ずアンダーパーで回って(通算)3オーバーまでは伸ばして終わりたい」と、上位進出を目標に掲げた。