ダスティン・ジョンソン(36=米国)が、初の年間王者に輝き、破格の優勝賞金1500万ドル(約16億5000万円)を獲得した。2位に5打差の首位でスタートし、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算21アンダー。2位のザンダー・シャウフェレとジャスティン・トーマス(ともに米国)に3打差をつけて逃げ切った。フェデックス・カップポイント1位で、今大会は10アンダーからのスタートというアドバンテージがあったとはいえ、全ラウンドで首位の完全優勝だった。

優勝した瞬間は右手でガッツポーズをつくり、静かに喜んだ。表彰式のスピーチでは「年間王者は大きな目標だった。それをかなえられて光栄です。キャリアの中でも、最も良いゴルフができたシーズンだった」と語り、笑顔でトロフィーを掲げた。

この日は3番パー4で、5・5メートルのパットを沈めて最初のバーディーを奪った。さらに5、6番では連続バーディー。勢いに乗って独走態勢に入りかけたが、7、8番で連続ボギーをたたいた。それでも崩れず、9番以降は9ホール連続パーセーブ。途中、シャウフェレ、トーマスに2打差まで迫られながらも、冷静に我慢のゴルフを展開した。すると最終18番パー5で、第3打を1・5メートルにつけて4つ目のバーディー。有終の美を飾った。