19位から出た渋野日向子(21=サントリー)が、今季4戦目で初の予選通過を確実にした。3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算1オーバー、145でホールアウトした。

ホールアウト時点で52位で、現在カットラインを3打上回っている。通算11アンダーに伸ばして第2ラウンドをホールアウトしている、首位のネリー・コルダ(米国)とは12打差となった。

1番パー4は、パットがわずか15センチ左にそれ、バーディー発進とはならなかったが、2番パー5で最初のバーディーを奪った。第2打でグリーン手前まで運ぶと、第3打はパターを選択。わずか70センチほど、イーグルパットは右にそれたが、バーディーパットは難なく決めた。

4番をボギーとした後、7番パー4では第2打を3メートルにつけて2つ目のバーディー。8番で再びボギーをたたいたが、9番パー5では第3打を1・5メートルにピタリとつけて3つ目のバーディーを奪った。バーディーが先行する流れで後半に突入した。

後半はバーディーを奪えなかった。13番でボギーをたたき、この日イーブンとすると、17番パー3で1メートルのパーパットを外し、肩を落とした。

最終18番パー5では、第3打を池に入れ、うつむきながらクラブを右手で振り回して悔しさをあらわにした。痛恨のダブルボギーをたたき、通算1オーバーとした。

ホールアウト後、テレビのインタビューに「11番のバーディーパットを外してから、すごく流れが悪くなった。ことごとくショットがバンカーに入りまくっていたので…。なかなかパットも決めることができなかった」と話した。

さらに、リモート会見に場所を移すと「前半のパー5で2つバーディーを取れたのは、すごいよかった。前半をアンダーで折り返したのは、個人的にはすごくうれしかった。後半は1個も(バーディーを)取れず、4つも落としてしまった。そこに関しては、すごい自分に対して腹が立ちますね」と話し、ややひきつった精いっぱいの笑顔をつくった。

池に入れた18番については「(第2打で)自分の好きな距離、ピンまで80ヤードぐらい残そうと思っていたら、ラフの影響がなかったのか転がっていってしまった。(第3打は)沈んだ状態ではあったんですけど、頑張って振ろうと思っていて、3打目を打ったけど、かなり持って行かれましたね。深いラフだったので。ダフったわけではないんですけど、完全に飛ばなかったですね」と振り返った。

それでも今季初の予選通過を確実にしたことには「やっと今季初の予選通過はすごいうれしいですけど、それよりも、上がりの自分の情けなさにすごい腹が立っている。あと2日また挑戦できるのはすごいうれしいので、この後半の4つを、2日間で取り返せるように頑張りたい」と、決勝ラウンドでの雪辱を期していた。