渋野日向子(21=サントリー)が後半42と大崩れして51位で今季メジャー第2戦を終えた。21位で出て1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの78。最終ラウンドでスコアを6つも落とし、通算2オーバー、290。山積みの課題を挙げ雪辱を期した。畑岡奈紗は9アンダーに伸ばして7位。河本結は7オーバーで69位となった。通算15アンダーの3人によるプレーオフの末、李ミリム(韓国)が通算4勝目、メジャー初優勝を飾った。

気温40度のカリフォルニアの猛暑は渋野から集中力を奪っていった。前半は1バーディー、1ボギーのイーブンで耐えたが、午前11時過ぎ、後半出だしの10番でボギー。気温の上昇につられるように、打数を重ねた。12番パー4は、高く上がった第2打が木の枝に当たって急降下。第3打も寄せられずにボギー。13番パー4は第3打をミスしてバンカーに入れた上、ボギーパットはカップの縁をクルッと1周して戻りダブルボギー。不運も重なり、後半だけで6つも落とし、うなだれた。

前日の第3ラウンドは、約10カ月ぶりの60台となる67で回り「100点に近いゴルフ」と喜んだ。翌日には「前半のゴルフが30、40点だとしたら、後半は0に近い。むしろマイナスと言っていいぐらい。9ホールだけで3日間のゴルフを台無しにしてしまった。4日間の締め方としては最悪。本当に情けない」と嘆いた。パット数は前日の25から33へ大幅増。「まずラインが読めていなかった。タッチも合っていなかった。どうにもならない状態」。今季4戦目で初めて予選を通過し、取り戻しかけた自信を再び失った。

「1日で変わってしまうのはプロゴルファーとして良くない。安定感がない。爆発力もない。飛距離もスピン量も。本当に足りないものばかり」。表情を曇らせて課題を列挙した。「家族に会いたい」と本音も漏らしたが、一方で「暑さはみんな同じ」と言い訳しない気持ちの強さは健在。弱気になりかけた自分と決別するように「今はベッドにダイブしたい」と笑い飛ばした。心身共にリフレッシュして次戦に臨む決意だ。