今年のメジャー第2戦が開幕した。8年連続出場で、日本男子初のメジャー制覇を目指す松山英樹(28=LEXUS)は、アウトスタートの11番終了時点で、首位と4打差のイーブンとしている。11番まで1バーディー、1ボギー。難度の高いコースでパーを拾い、5番をバーディー、10番をボギーとした。5年ぶり出場の石川遼(29=CASIO)もアウトスタートで、9番を終えて1アンダーとしている。日本ツアー賞金王の今平周吾、アマチュア世界ランキング1位で東北福祉大の金谷拓実も出場する。

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我慢のゴルフが続く中、5番パー4で待望のバーディーを奪った。松山は第2打を3メートルに寄せると、起伏のあるグリーンを読み切った。柔らかなタッチで沈めて、20-21年シーズン初戦の最初のバーディー。大会前に「ティーショットとパットがうまくいけば、毎週上位にいけそうな雰囲気が出てきている。早くどうにかしたい気持ちもあるし、それが今週になるかもしれない」と話していたが、感触が戻っていることを証明するバーディーだった。

出だしで、いきなり左に曲げた。1番パー4で、20-21年シーズン初戦の松山はティーショットをラフに入れた。それでも、今年好調のアイアンショットでリカバリー。第2打をグリーンに乗せた。15メートル余りのバーディーパットこそ決められなかったが、1・5メートルに寄せてパー発進を切った。

2番以降も、同様の展開だった。バーディーパットこそ決められないが、2番は90センチ、3番は1メートルに寄せてパーセーブした。今大会は難度の高いコースで、メジャー通算15勝のタイガー・ウッズでさえ、キャリアで三本の指に入る難しさだと指摘。大会前の主催者の公式会見では、出席者から優勝スコアが通算8オーバーとなる予想も出ていた。

後半出だしの10番パー3は、ティーショットをバンカーに入れた。バンカーからの第2打も寄せきれなかったが、ボギーにとどめた。苦しい展開でもダブルボギーをたたかないことを最優先にしたマネジメントで、首位と4打差に食らいついている。