98年度生まれ黄金世代の原英莉花(21=日本通運)が、日本最高峰トーナメントを制した。同世代の小祝さくらと同じ最終組で首位スタートし、11番からの3連続を含む5バーディー、1ボギーの68で通算16アンダーの272。小祝に4打差をつけツアー2勝目だ。過去プロテスト、QTに失敗した“雑草派”が、黄金世代では畑岡奈紗、渋野日向子に続く3人目の国内メジャー制覇で、3年シードも手にした。

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原の師匠・尾崎将司(73)が祝福のコメントを出した。「英莉花はパッティングさえ良くなれば、トッププレーヤーになれる。今日のこの緊張感の中でいいプレーができたのは、その証拠である。女子のゴルフも随分、レベルアップしたものだ」-。

優勝のオンライン会見でメッセージを聞いた原は「ありがたいお言葉です」と笑顔で深々と頭を下げた。

尾崎は先週、原が訪れて「ショットが悪いんです」と泣きを入れると「(1ラウンド)30パットも切れずに、何がショットだ!」としかり飛ばしたという。

それでも、アイアン、ユーティリティーのシャフトを与え、原も今大会で早速投入し、結果を出した。師弟の絆の強さは格別だ。