中土靖(55=宝塚)と今井秀樹(55=京都)組が、16年以来2度目の優勝を飾った。66で回り6アンダー。2人は大院大の同学年。前半終了時点で首位にいた古木・渡辺組に3打差をつけられていたが、後半に逆転した。ゴールドシニアの部は丸山&大山組が69で1位。上位14組が次年度の決勝シード権を獲得した。女子は新居淑恵(52=山の原)と上村優貴恵(49=花屋敷)組が73で初優勝した。

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関西アマゴルフ界の名コンビが、隙を与えなかった。8番パー4で、今井が約2メートルのパーパットを沈める。9番パー4のバーディーで追い風に乗った。通算6バーディー、ボギーなし。完璧な内容で、栄冠を手にした。今井は「後半、風が強かったが、諦めないようにした」と語った。

中土が大院大に入学した際に、ゴルフを教えたのが今井。以降約40年の付き合い。ドライバーの飛距離は落ちたが、中土は「昨日『明日は優勝しような』と連絡した。練習をしていないが、ラウンドしながら体を慣らせばいい」という。

古木&渡辺組が前半終了時点で6アンダーと聞いても、慌てない。落ち着いてバーディーを重ねた。今井は「お互い、パットのラインを確認できるから安心できる」と相棒に信頼を寄せた。この優勝を弾みに、同級生コンビが関西アマゴルフ界をリードする。【南谷竜則】

▽2位の古木&渡辺組 古木「2つでも3つでも(バーディーが)後半にできたらよかった」渡辺「相棒が優勝を意識してかみ合わなくなった。ボギーで崩壊した」

◆中土靖(なかつち・やすし)1965年(昭40)1月10日、大阪・吹田市生まれ。大院大でゴルフを本格的に始めた。現在はツルヤゴルフに勤務する。

◆今井秀樹(いまい・ひでき)1965年(昭40)2月12日、京都市生まれ。小5からゴルフを始め大院大へ。サラリーマンを経て、現在はゴルフ練習場を経営している。