「はざま世代」の稲見萌寧(もね、21=都築電気)が、昨年7月のセンチュリー21レディース以来、1年3カ月ぶりのツアー通算2勝目を飾った。

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キレ味鋭いショットと同様に、随所で発する鋭いコメントも稲見の魅力だ。1学年上が黄金世代、1学年下がミレニアム世代やプラチナ世代とも呼ばれることについて「はざまは、はざまですから」と、豪快に笑い飛ばしたことがあった。続けて「強い人が何人もいる世代より、成績が上であればいいと思っています。世代じゃなくて『私がダイヤモンドになる』という思いです」と断言。黄金やプラチナよりも輝く存在になると、自信に満ちている。

この日もプレーオフのバーディーパットを「入れる気満々でした」と心中を明かし、上が赤、下が黒のコーディネートも「少しだけタイガー(ウッズ)を意識しました」と笑って告白した。名前の「モネ」について「(画家の)クロード・モネではないみたいです。世界に出ても覚えてもらえるように」という。だが飾らない言動は「印象派」のモネを、知らず知らずに踏襲しているともいえる。