2位から出た申ジエ(32=韓国)が逆転で今季初勝利、通算25勝目を挙げた。

5アンダーで首位の浅井咲希に1打差でスタート。4バーディー、1ボギーの69で回り、通算7アンダー、209。コロナ禍で日本ツアー復帰3戦目で勝利し、生涯獲得賞金も史上最速で10億円を突破した。古江彩佳とペ・ソンウが5アンダーで2位に入った。

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やはり申ジエは強かった。8番で最初のバーディーを決めて単独首位に躍り出ると、古江、ペが迫ってきた終盤の15、16番で連続バーディーで突き放す。最後は2打差をつけて、今季初勝利を手にした。「日本に来て、こんなに早く今季初優勝できるとは思わなかった。3日間いいプレーができ、優勝までできて良かった」と笑顔で振り返った。

コロナ禍で日本に入国できず、長く休んだことで古傷も悪化。5月中旬に右手首、6月初めに左肘の手術を受けた。本格的に練習を始めたのは8月末。「スイングのイメージをすることしかできなかった」という中で優勝した。

今大会が207試合目で、生涯獲得賞金が10億円を突破。史上最速の快挙に「知らなかった。いろんな意味で私だけの賞金ではない。いろんな人と分け合うことになればいいと思います」と話していた。

◆生涯獲得賞金10億円以上 申ジエが今回1800万円を獲得し、10億242万1776円となり10億円を突破し、史上6人目となった。最多は不動裕理の13億6724万1382円。所要試合数は456試合。申ジエは、これまで最速だったアン・ソンジュの253試合を抜いて、史上最速となった。最速3位は横峯さくらで344試合。10億円突破の6人中、韓国勢が4人。