登録3人の合計スコアを争う団体戦で、男子は計224をマークした東北(宮城)が2位学法石川(福島)に1打差をつけ、3年ぶり26度目の優勝に王手をかけた。黒沢大輝(3年)が首位タイの72(34・38)でチームを引っ張った。女子も東北が学法石川と1打差の計226で初日首位に立ち、大会21連覇を射程に捉えた。

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3年ぶりの東北王座奪還へ、名門・東北(宮城)が首位発進した。コロナ禍で中止になった夏の高校選手権の代替・特別大会(12月15~18日、三重)に向けて副主将の黒沢が発奮。同組の1人が棄権して2人ラウンドになる中、スタートホールをバーディー発進。4番ショートホールでも約7メートルのロングパットを沈め、バーディーを奪った。終始、攻めのゴルフを貫いて個人戦でも首位タイにつけた。黒沢は「パットが良かった。(2人ラウンドは)ゆっくりと考える時間があって気楽にできた」と振り返った。

男子部員は6人で、3年生は長谷川夏大主将と2人だけ。夏の全国大会が中止になり、一時は目標を失いかけたが、特別大会開催が決まり、やる気に火がついた。コロナ禍で3月から5月下旬まで休校に。自宅通学の黒沢や長谷川主将らは、学校近くのゴルフ練習場で平日の早朝、球拾いをしながら練習を続けてきた。昨年2位に甘んじただけに「1ホール1ホール大事にして今年こそ優勝したい」と雪辱を誓った。【佐々木雄高】