首位と4打差の14位で出た小平智(31=Admiral)は、6バーディー、4ボギーの70で回り、通算12アンダー、204に伸ばし、首位と7打差の20位につけた。8人が出場する日本勢のトップを、第1ラウンドから守り続けている。

出入りの激しい展開だった。1、2番で連続バーディーと絶好のスタートを切った。だが6番から9番まで4連続ボギー。スコアを2つ落として折り返した。それでも後半に入った途端に復調。今度は10番から3連続バーディー。16番でもバーディーを奪い、前半の4連続ボギーで落としたスコアを、後半で取り返す形となった。

4連続ボギーの場面を振り返り「内心は最悪でしたよ」と、落ち着いてプレーしているように振る舞ったが、心の葛藤があったことを笑って明かした。前半9ホールを終えた時点で「1度割り切って『ここからだ』『もう1回スタート』と切り替えたら、3連続(バーディー)がきて、よかった」と、慌てずに仕切り直せたことを、この日アンダーパーの要因に挙げた。

一時スコアを落としたのは「ショットの調子が悪かった」と分析する。一方で「パターは引き続きいい。ラインもタッチも合ってきている。そこが今の生命線。このスコアになっている」と、グリーン上での自信は日ごとに増している。上位進出を狙う最終日に向けて「守ったり攻めたり、強弱をハッキリさせてやっていきたい」と、1度は話した。だが最後に「明日は攻めるだけ。ガンガン攻めていきたい」と、上位を狙いたい心境をストレートに表現していた。