一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)は10日、来年1月開催予定のPGAツアー「2021ソニーオープン・イン・ハワイ」(21年1月14日~17日、米ハワイ)について、タイトルスポンサーのソニーが3人の選手招待枠を提供すると発表した。

JGTOは同日にオンライン会見も行い、ソニーの河野弘執行役員、JGTOの青木功会長、ジャパンゴルツアー選手会理事の堀川未来夢(27)が出席した。

今季は新型コロナウイルスの影響でJGTO主催の多くの日本ツアーが中止となっており、海外ツアーへの参加なども困難な状況に。青木会長は、そんな中での選手枠提供への感謝を語り「(同大会は)世界最高峰と言われる米国PGAツアーの大会であり、世界へ羽ばたくチャンスでもあります。資格を獲得した選手はジャパンツアーメンバーの代表として自分の力を発揮してもらいたい」と期待を込めた。

会長自身も同大会の前身である83年ハワイアン・オープンで、日本人初となるPGAツアー優勝を果たすなど、思い入れのある舞台でもある。このことについては「最後の18番ホールの3打目は今でも忘れることなく、鮮明に覚えています。うれしい限りです。あらためて感謝申し上げたい」と話した。

選手を代表して出席した堀川も「このような状況でリスクもある中、大会開催を決断していただき、また招待枠をいただき、ソニー様には感謝の気持ちでいっぱいです」とソニーへの謝意を述べた。

招待枠は20年のJGTOツアーメンバーを対象とし、条件は以下の4つとなる。

<1>「SMBCシンガポールオープン2020」優勝者

<2>「2020三井住友VISA太平洋マスターズ」優勝者

<3>「2020ダンロップフェニックストーナメント」優勝者

<4>今年開催の6大会での獲得賞金額上位者

なお、<1>優勝者のマット・クーチャー(米国)は、有資格者のため<4>の条件を採用し、優勝者が重複またはJGTOツアーメンバーでない場合は、<4>の資格にて選出するという。JGTOは<1>~<3>の大会を選択した理由について、公平性の観点から、入国制限解除後の日本非居住者も含めた全てのJGTOメンバーが参加可能な大会を選んだとした。

同大会は無観客での開催が決定しており、開催自体については新型コロナウイルスの感染拡大状況などを注視し、慎重に見極めていくという。