国内男子ゴルフツアーのダンロップ・フェニックス(19日開幕)に出場する金谷拓実(22=東北福祉大)は18日、会場の宮崎・フェニックスCCで練習ラウンドを行った。出遅れることが多い、苦手の第1ラウンドの対策として「多めに球を打った。いろんなことを想定しながら」と、従来よりもさまざまなシチュエーションで練習した。

アマチュアでは世界ランク1位に輝いたが、プロ転向後としては国内ツアー3戦目となるルーキー。それだけに「最終日に近づくにつれて、情報量やフィーリングも合ってくるから、週末の方がいいプレーができる」と自己分析する。今大会のコースも「高校生の時に1度、回っていると思うけど…」と、実質、初めて経験するものという感覚で臨むだけに、少しでも情報量や感覚を身につけたい思いから練習量を増やしていた。

「初日の順位が良ければ予選カットを考えないし、そのプレッシャーもない。2日目はもっと、スコアを伸ばすことに集中できる」と、スタートダッシュがもたらす相乗効果を話す。第1ラウンドで好成績を残せば、アマチュアだった昨年の三井住友VISA太平洋マスターズ以来、ツアー通算2勝目、プロとして初勝利への近道と感じている。

プロとなったことで順位表などでアマチュア選手に付いている「@」が消えたことで「(自分の順位が)見つけづらくなった」と、笑い話を交えてプロになった実感を語った。

プロ転向後の国内ツアー2戦、米ツアーを含めると3戦は、優勝こそできていないが、上位に進出している。「本当は、どの試合も優勝を目指してやっている。優勝はできていないけど、最後まで一打一打、丁寧にプレーしている結果。今週優勝できたらいいなと思います」。静かにプロ初優勝への思いを高ぶらせていた。