女子ゴルフツアー大王製紙エリエールレディースは19日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー72)で開幕する。2年連続賞金女王の鈴木愛(26=セールスフォース)は18日、現地で最終調整。コロナ禍で12月開催となったメジャー・全米女子オープン(テキサス州チャンピオンズGC)の出場を見送る方針を明かした。

日本勢3番手の世界ランク19位などで出場権があった鈴木は出場回避の理由について「(新型コロナウイルス感染者が)テキサスでめっちゃ多い。今はアメリカで1番多いんじゃ、という話を聞いて、ちょっと怖いな」と説明。また日本の20-21年シーズンで、今年12戦に出て未勝利の賞金ランク9位という現状に言及。賞金女王争いなどを念頭に「シーズン開幕が遅くなって、思っていたより調子が上がっていない。あまりにも上位と差がついてしまうのは…という思いがある。(全米女子オープンは)ギャラリーもいないし、モチベーションが少し上がらない。それなら、国内で来年に向けて調整した方がいいと思った」と話した。

愛媛開催の今週は故郷が徳島の鈴木には“ご当地大会”になる。「勝ててはいないけど、2位、3位が多い好きなコース」。9月中旬のデサント東海クラシックからパットのグリップをクロスハンドにしていたが、従来の順手に手応えがあり、今大会から戻す。「ショットもようやく調子が上がってきたし」と優勝争いに手応えを感じていた。