昨年大会覇者の渋野日向子(22=サントリー)が粘りに粘って、3バーディー、1ボギーの69をマーク。2つスコアを伸ばし、通算3アンダーで競技を終えた。

17番パー5は第1打をフェアウエー右の池に落としながら、最後は下り4メートルをねじ込んでのパー。14番パー4では、ピン前18メートルに2オンしたが、ピンまでのライン上にエッジとラフの芝が重なったため、パターを持てず、ゴルフ人生で「初めて」グリーン上でウエッジを使って、変形の2パット・パーを決めた。

渋野の第一声は「疲れましたーっ」だった。「ショットがかなり荒れていて、池ぽちゃも2回あって、ドライバーは曲がるし、アイアンはダフるし。本当にパットが助けてくれて、まさかのアンダー(パーラウンド)に、自分でもビックリしています」。14番グリーンの“ウエッジ・パット”は「とにかくイメージを出しまくりました。あんなにきれいに仕上げてもらったグリーンを傷つけるのは本当に心が痛かったんですが、どうしようもなくて…。ターフも結局これぐらいとっちゃいました」と親指と人さし指で10円玉よりやや大きい丸を作り、申し訳なさそうに頭を下げていた。