男子でツアー2勝目を挙げた金谷拓実と、女子で4勝目を挙げた古江彩佳には共通項がある。2人はともに日本ゴルフ協会のナショナルチーム(高校、大学年代)で、ヘッドコーチで名伯楽のガレス・ジョーンズ氏(オーストラリア)の指導を受けた「ガレスチルドレン」。

ジョーンズ氏は15年に日本協会に招聘(しょうへい)されると世界基準の強化プログラムを導入。畑岡奈紗ら世界に通用する若手を育ててきた。金谷や古江のほか、今季プロ1勝を挙げた西村優菜や安田祐香、男子ツアーでアマながら活躍した中島啓太もそうだ。

金谷は「練習の考えが変わった。今までショットの練習だけという環境から、ショートゲームに65%、ロングゲームに35%なり、ショートゲームへの意識が強くなった」という。試合中に喜怒哀楽を顔に出さない古江も、メンタル面などの指導を受けた。

笹生、原など今季はジャンボ尾崎門下の活躍が注目されたが、ガレスチルドレンもゴルフ界を引っ張る大きな波になりつつある。