国内女子ツアー今年最終戦で国内メジャーのJLPGAツアー選手権リコー杯が26日、宮崎CC(6543ヤード、パー72)で開幕する。渋野日向子(22=サントリー)は25日、練習ラウンドでイン9ホールを回り、前日のアウトと合わせ18ホールを消化した。

渋野は開口一番「絶好調です!」と元気いっぱいだった。筋膜炎と思われる右足裏の状態も「絶好調です!」と断言。患部の影響と思われる靴擦れについては「水ぶくれになってるんで、すぐには治らないけど、ばんそうこう貼っとれば大丈夫かな」と気にしていない。

元気の理由の1つは、前週の大王製紙エリエールレディース。最終日に今季自己ベストタイの最多アンダーパー、5アンダーを出し、今季11戦(海外6戦を含む)で初トップ10の5位となった。「だいぶ大きい。やっぱり元気になります。ゴルフのストレスはゴルフでしか解消できないんだなって思います」と話した。

来年の東京五輪代表争いの基準となる世界ランクは22日付で大きな動きがあった。大王製紙エリエールレディースで2週連続優勝を飾った古江彩佳が30位から、15位の自分の1つ下16位に浮上した。「当然です。抜かれて(も)当然と思います」。日本勢で畑岡に続く2番手として、現実的に最少2枠~最大4枠になる代表争いが厳しさを増してきたのを受け止める。

今週は練習ラウンドから新たな試みをこなす。グリーン周りのアプローチはほぼ58度のウエッジに頼ってきたが、ロフトの立った52度を多用するという。芽の強い高麗グリーン対策であり「インパクトが緩んだり、自分がミスした時(58度なら)止まってしまうのが、若干(余計に)転がってくれる」と説明。国内最終戦へ、準備に余念がなかった。