最終組でアウトから出た石川遼(29=CASIO)が17番(220ヤード、パー3)でホールインワン目前の1打を放つなど、6バーディー、2ボギーの68で回り、首位と1打差の3位で第1ラウンドを終えた。

乾いた音が静寂のグリーンに響いた。17番で放った石川のティーショットは真っすぐピンへ飛ぶと、1バウンドしてそのままカップへ。きれいなホールインワンかと思われたが、ボールは「カンッ」と音を立ててカップの底で跳ね返り、無情にもグリーンへ戻ってきた。石川は「音が短かった。もっと『コココンッ』って伸びてほしかったですね」と冷静に振り返った。

それでもこの日はスタートの1番(373ヤード、パー4)でもセカンドショットをピン横2センチにつけるなど、ショット、アプローチともに安定感をみせて6バーディー。気温10度前後に強風、小雨という悪天候の中でも集中力を切らさなかった。今大会はエキシビション大会で、2日間開催。首位に1打差の3位につけて最終日へと向かう。石川は「優勝争いができると、最後の16、17、18番は面白いと思う。そこまで我慢のプレーができれば」と力を込めた。

首位は小鯛竜也(30=フリー)と市原弘大(38=フリー)で5アンダーの67で並んでいる。