首位と5打差の6位から出た渋野日向子(22=サントリー)は4バーディー、3ボギーで回り、通算6アンダー、282の3位で大会を終えた。

渋野はスタートの1番で強めに打ったバーディーパットを決められず、約5メートルのパーパットを外していきなりボギー。それでも6番で約7メートルのパットを沈めて初バーディーを奪うと、9番もバーディーで締め、前半を折り返した。

後半も12番でバーディーを奪って首位にせまったが、続く13番で第3打をバンカーに打ち込んでしまい、このホールはボギー。それでも気持ちを切らさず14番ではセカンドショットをピン横2メートルにつけ、これをしっかりと沈めてこの日4つ目のバーディーを奪った。逆転優勝への望みをつないだかに見えたが、16番で痛恨のボギー。惜しくも優勝には届かなかったが、最後まで上位争いを演じてラウンドを終えた。

渋野はラウンド後「アンダーであがれたのは個人的にはすごくよかったかなと思います。(前半を終えて)まだチャンスがあると思えたので、後半もずっと頑張れました」と振り返った。

飛躍の1年となった昨年に比べ、今年は思うように結果が出ずに苦しむことも多かった。あらためて2020年の振り返りを問われると「しんどい1年ではありました。本当にいろんな経験ができたので、価値のある1年。米国ツアーで戦いたいという思いも強くなった。日本のツアーでも戦って、復調しているかなと感じられたので。良い締めくくりができたと思います」と話した。