今年と来年を合わせ1シーズンとなった日本女子ゴルフツアーは11月29日までのツアー選手権リコー杯で年内の日程を終えた。6月末からの14戦で目立ったのが渋野日向子ら1998年度生まれの「黄金世代」よりさらに若い世代で、半分の優勝をさらった。

2000年生まれの古江彩佳が3勝、1つ下の笹生優花が2勝を挙げ、20歳の西村優菜が初勝利をマーク。21歳の稲見萌寧も1勝した。黄金世代の原英莉花が制した最終戦でも古江が2位、西村が3位、笹生が6位に入った。平均ストローク1位の古江は堅実さ、2位の笹生は圧倒的な飛距離とパワーが武器。日本女子プロ協会の小林浩美会長は「さらに力のある若手が入ってきた。成長が早く、相乗効果が出ている」と「黄金」にも負けない輝きを歓迎する。

ただ、21年の大会数が例年通り30台後半だとすれば、まだシーズンの3割弱が終わっただけ。海外遠征で今年2カ月以上離脱した渋野や昨季賞金女王の鈴木愛、新型コロナウイルス禍で来日が遅れた韓国勢が巻き返す余地は十分にある。

米ツアー挑戦を視野にフォームや体をつくり直す渋野は賞金35位。終盤にようやくかみ合いだし、最終戦は3位に入って「苦しんだおかげで(新しい考えに)気付けた」と吹っ切れた様子だ。未勝利で賞金9位の鈴木は、先行きが不透明な情勢での調整がはかどらず「しんどかった。気持ち的に上がらなかった」と吐露した。例年の日程ならオフは約3カ月。ウイルス禍で合宿なども組みにくい中、各選手の調整能力が問われる。