国内男子ゴルフツアーの年内最終戦、日本シリーズJT杯に出場する、昨年優勝の石川遼(29=CASIO)が、開幕を翌日に控えた2日、会場の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で練習ラウンドを行った。

その後、公式会見に臨み「連覇に対してはモチベーションを感じている。プレッシャーになることではない。あとは4日間をどうやって、いいゴルフをしていけるか、今、自分が持っている力を100%近く出せるかどうかにかかっていると思う」と、今年初優勝と史上6人目の連覇への意欲をにじませた。

コースについては「難易度が高いなと思った。グリーンが硬くて速い。ラフも『ここまで深かったかな』と思った」と、昨年を上回る難セッティングの印象を受けたという。それでも昨年の他に15年も制している大会&コースとあって「非科学的な『相性が悪い』といったものはない」と、前向きに話した。

20代で今大会を迎えるのは最後で、来年9月には30歳となる。30歳となる2021年まで間もなくに迫り「人間として成長したいと思います」と語った。続けて「30歳から、自分が今までが到達したことのない場所にいきたい。そこから40歳までの10年間が、自分のゴルフ人生の中でも1番大きなというか、チャンスかなと思っています」と、静かな口調で語った。

今大会の連覇は67、68年の河野高明、71、72年と95、96年の尾崎将司、78、79年の青木功、90、91年の尾崎直道、10~12年の藤田寛之と過去5人(尾崎将は2度連覇、藤田は3連覇)。円熟期と考える30代へ、弾みをつける意味でも、今大会で偉大な先陣に続くつもりだ。