女子ゴルフのメジャー、全米女子オープン開幕を翌日に控えた9日(日本時間10日)、初出場の渋野日向子(22=サントリー)が、会場の米テキサス州チャンピオンズGCで最終調整を行った。

練習後、大会を中継するWOWOWのインタビューに応じ「2020年の最終戦をアメリカで終えることができるのは、本当にすごく良い経験だと思う。出るからには4日間戦いたいですし、すごく難しいコースではあるんですけど、自分の今できるゴルフをしっかり出し切って、予選通過できるように頑張ります」と語った。

今大会は繰り上げで出場が決まった渡辺彩香を含め、日本勢はメジャーで過去最多となる19人が出場する。「日本で戦っているような感じがある」と、会場でも多数の日本人選手に会い、気負いはない様子。8日には、宿泊先に同じく出場する勝みなみ、三ケ島かなを招き、バーベキューも行ったという。「いっぱい日本人がいないとできないようなことなので、それも楽しんでいました」と、うれしそうに話した。

今夏は約2カ月、スコットランドと米国で行われた米ツアーに出場した。メジャーも3試合に出場したが、上位に進出することはできず「すごくネガティブな時が多かった」と振り返った。だが国内ツアーに戻り、最近2試合は5位、3位と上位に進出。現在は「グリーンを外した時のアプローチも、どこに落とせばいいか、イメージすること自体がすごく楽しくなった」と、前向きに取り組めていると説明した。「家族と話したりすることによって、また自分も頑張らなきゃと思えるようになってきている。すごく良い方向に向いてきているなと思います」と、明るく話した。

メインのサイプレスクリークコースの印象としては「パー71にしては、すごく長いなという印象と、グリーンの長さが60ヤードあるところがあったりするので、縦距離がすごく重要になる。パッティングやアプローチ勝負になる」と、警戒心を強めた。予選ラウンドで使用する日もある、ジャックラビットコースについても「比較的距離は短いですけど、その分、グリーンの横幅がちょっと狭いという印象。そこをコントロールするのは、かなり大事になる」と、ショットの正確性がカギになると分析した。