若手プロが男女各7人チームの合計スコアで勝敗を争う「コロナチャリティーゴルフ2020 若手男女プロ対抗戦」が開催され、渋野日向子らと同じ黄金世代の臼井麗香(22)や、2000年生まれのミレニアム世代、吉田優利(20)らが奮闘して女子チームが2打差で勝利した。

最後まで行方のわからない接戦となったが、最終組だった臼井が後半に3バーディーを奪うなどし、女子チームが僅差で男子チームをかわした。計5バーディーで時松隆光(27)と並んで最多バーディー賞も獲得した臼井は「攻めのゴルフと、パターでショートしないことを自分の中の決まり事にしている。それがバーディー5個につながったと思います」と喜んだ。臼井と並ぶ2アンダーの70で回り、勝利に貢献した吉田も「うれしいです。男子と回ることはあまりないので、楽しかった」と笑顔をみせた。

今大会はコロナ禍における無観客開催のため、大会本部や選手のSNS、YouTubeでライブ配信も行った。男子は日本ゴルフツアー機構(JGTO)選手会長でもある時松や、現在賞金ランク1位の稲森佑貴(26)、11月の三井住友VISA太平洋マスターズで初優勝を果たした香妻陣一朗(26)らが出場。時松は女子プロから学ぶことも多かったと語り「バーディーをとったあとにカメラに手を振っていたりしていた。男子ではなかなかないことですが、そうしたファンサービスやアピールも大事だと思いました」と振り返った。

女子ゴルフ界は黄金世代やミレニアム世代の台頭もあり、近年は人気、注目度ともに高まっている。この日は20歳の吉本ここねがパー5の10番で大会唯一となるイーグルを奪うなど、技術の高さもみせた。塩見好輝(30)は女子のレベルの高さに驚いたといい「ウッドでピンをさしたり、ティーショットが曲がらない。上手だなと感じる部分はこうして一緒にやってみないとわからなかった。自分ももっとうまくならないとなと思います」と気を引き締めていた。【松尾幸之介】