99位で出た今年初戦の石川遼(29=CASIO)は、1バーディー、5ボギーの74とスコアを4つ落とし、通算4オーバー、144でホールアウトした。ホールアウト時点で137位に後退。まだスタートしていない選手も多いが、この時点でカットラインを6打下回っており、予選落ちが決定的となっている。

出だしの1番パー4で4メートルのパーパットを決められず、ボギー発進となった。6番パー4もボギーとし、2つ落として折り返すと、後半も出だしの10番パー4でボギー。悪い流れを止められず、ともにパー4の13、14番は連続ボギーをたたいた。最終18番パー5で、最初で最後のバーディー。7・5メートルのイーグルパットこそ決められなかったが、1メートル余りに寄せて奪った。第1ラウンドは3バーディー、3ボギーのイーブンだったが、第2ラウンドはボギーが最大5つ先行する苦しい展開だった。

ホールアウト後は、決勝ラウンド進出を逃すことを受け入れているようで「予選で落ちてしまったので残念ですけど、次の試合に向けて、やるべきことははっきりとしてきた。1打1打とか、今日1日を振り返るというような細かいミスというより、やるべきことというか、やらなくてはいけないことがあるので、それにしっかりとフォーカスしたい」と語った。

今年9月で30歳となる石川は、30代の10年間を重視している。「この試合から今年がスタートしたということで、1年間頑張っていきたいという気持ち。試合で結果を出すためには、当然、たくさん修正していかないといけない部分はある。それを見据えながら、徐々にやっていければ」と、悔しさを押し殺し、冷静に話した。節目ととらえている今年を、実りある1年にすることを見据えていた。